アキレス腱の痛み
(アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎)
アキレス腱の痛み(アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎)
足首の後ろにある太いすじをアキレス腱といい、この部分の腱の痛みをアキレス腱炎といいます。
また、腱自体には痛みがなく、腱のまわりが痛む症状をアキレス腱周囲炎といいます。
一般に陸上競技の選手やバスケットボールやバレーボール選手によくみられるスポーツ障害であります。
ランニングやジャンプを繰り返すことにより、この部分に非常に大きな力が働くため、アキレス腱部に痛み、腫れなどの症状が出てきます。
原因としては
- 練習量が多い(使い過ぎ)※これが一番多いです
- 舗装路など硬い路面を長く走ったり歩いたりした
- ランニングシューズの衝撃吸収性が悪い
などいろいろ考えられます。
症状としては、痛みが朝方起きるときに強く、歩いたりはしったりして腱を使用すると和らぐという特徴があります。
よって、練習を始めるときに腱は非常に痛み、練習を続けるにつれて痛みは減少してきます。
このため、この痛みは慢性化しやすく、慢性化すると腫れが強くなったり、しこりができたり動かすとギシギシ音がする場合もあり、痛みがますますとれなくなってきます。
治療としては、初期の軽い時期に2週間ランニングやジャンプを止め完全休養をとり、電気治療・温熱治療・消炎鎮痛剤の塗り薬や湿布を貼ったり、ふくらはぎのストレッチングを行って慢性化させないことが重要です。
また、踵(かかと)に足底板を入れたり、足底のバランスを整えたりして、アキレス腱への負荷を防ぐ方法もあります。
治った後も、ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分おこなって再発予防に注意しましょう。